Shopifyの紹介② アプリの概要

Shopifyの紹介② アプリの概要

shopifyを語るうえで外せないのがアプリ!

アプリがあるから無限大にカスタマイズ出来て、誰でも理想のお店を作れる!

なんて触れ込みなのがshopifyだと思いますが、ここで大きな勘違いが起きていることが多々あるので、開発者目線でのアプリとの付き合い方を書いてみたいと思います。

割とデメリット部分を強調して書きますが、結果としてはアプリなしでのshopify構築はありえません!そしてアプリ最高です!!と言うのは先にお伝えします。

アプリは無限大だが費用もかかる

言ってしまえば、本当にアプリのおかげでなんでも出来ます!shopifyって初期機能はフロントエンド側は特に最小限度の構成であることが多いんですよ。

例えば当たり前についていそうな「配送日時指定」「お気に入りアイテム」「レビュー機能」あたりも初期機能ではなくてアプリで実装していく機能になります。

何が難しいって、アプリが無限大にあるからですね。

配送日時に関しては日本の商慣習ならではな所があるので、コードで簡易版を実装するか日本のアプリを入れるかの2択を迫られるのですが、問題は大体のアプリは有料で月額制であると言う事です。わりとこの辺が日本人の感覚からすでにずれ始めます。

我々日本人はアプリに関して多大な期待をしすぎている節があります。今までの日本は過剰なサービスを安価に提供すると言う、よく考えればサスティナブルではない経済を良しとしてきちゃいましたが、shopifyのような海外プラットフォームにその考え方は通用しません!

いい物は高いです!

アプリの機能ってアプリによって同じ「お気に入りアイテム」を登録するアプリでも全然違うんです。方やただ、お気に入り登録ができるだけ。高機能なのは「お気に入り追加」してあるアイテムをPUSHするメールを送ってくれたり、在庫小の通知や、再入荷通知を送ってくれたり、そのメールの分析も付いてたり・・・費用次第で選ぶアプリも変わってきます。

その費用感を最初に認識してからアプリを選定する必要があります。

 

インストールが簡単ではない物も多い

アプリなんだから導入自体はめっちゃ楽なんでしょ?と言う感覚でしょうが、ここでも大きく期待値とは違う結果が得られます。

もちろん数クリックで導入できる簡単アプリも沢山あるのですが、半分ぐらいはインストール自体にそこそこ手間がかかります。少なくともHTMLの知識がない方にはインストール不可能では?というアプリも少なくありません。

工程数的にも7~8手ぐらいかかるし、チュートリアルが「特定のテーマでの例」に過ぎず、ほかのテーマだとテーマの構造理解がないと応用出来なかったりもします。

 

設定が高難易度

ここが結構、開発者とクライアントさんの間で齟齬が発生しやすいのですが、アプリによっては設定自体がやたら高難易度の物があります。

これshopify本体より設定大変じゃない?!

というアプリも実際に結構あります。レンタル系サービスのBookThatAppとかメールマーケティングのKlaviyoとか有名なアプリではあるのですが、これ単体の設定に特化するだけで食ってけるんじゃないか?!ってほど高機能で、使いこなせる人がほぼいません。

めちゃめちゃ高機能なのでアプリとしては本当におススメ出来る物なのですが、導入ハードルは消して低くない事も念頭に入れましょう。そこには技術者が必要です。(ちなみに上記アプリは僕でも全容は把握しきれてませんよ)

shopifyの構築よりアプリの設定費用の方が高い!と言うのもあり得る話です。

 

 

スマホのアプリにイメージは近い

アプリに対する期待値は齟齬が発生しやすいのですが、アプリの管理はshopifyではありません。感覚としてはAppleストアやGooglePlayを想像すると良いです。スマホのアプリってAppleなりgoogleは責任持ってませんよね?それと一緒でshopifyのアプリもアプリ会社が管理しています。

イメージするならshopifyは「スマホ本体」だと言えばわかりやすいですかね?!

ここで気を付けないといけないのは、例えば顧客情報を管理する機能はshopifyにも当然あります。でもshopify初期機能では足りないのでアプリで顧客管理情報を管理しよう!となった場合、初期機能にはない部分を追加でアプリ経由で取得した顧客情報はアプリ会社が管理します。shopify側もリンクできる部分については管理してくれますが、shopifyにない項目(例えば誕生日とか血液型とか)を設定した場合には、shopifyに記録されるのではなくアプリに記録されると思って下さい。

仕組的にはアプリはアプリ会社のサーバーで動いてもいるので、本当に全くの別物と思ってください。

なのでアプリを入れ替えたら引き継げない可能性もある!と言う事は知っておくとよいかと思います(実際にはcsvとか手段があるかもしれませんが、アプリ次第です)この辺もスマホで考えたらわかりやすくて、似たゲーム(例えばテトリスとテトリスぽいけどちょっと違うゲーム)をやってても、ほかの「テトリス」のレベルは「テトリスっぽいゲーム」にはレベルが引き継げないじゃないですか。
・・・いや、こっちなら「引き継げるわけないやん!」と言う事がわかるかと思います。

shopifyのアプリも同じで「お気に入りアプリ A」のデータは「お気に入りアプリ B」に引き継ぐことはできません!(たまにcsvで移動出来る奴はあります)

なので特に気を付けなきゃいけないのは、長々使う事になって、データがたまっていくアプリは「後から変更すると色々失う!!」って事です。

 

要件定義とアプリの順番

アプリの前提条件が少しわかったところで次のステップです。よくECサイトを作る際には作る前に「要件定義」と言って機能面やデザインの事などを文章などでまとめてから契約したりします。

ただ、この時点で多くの場合アプリをどれにするかまで決めてない事が多いです。

ですが、ここまで説明したように同じようなアプリでも出来ることが微妙に違います。要件にきっちりはまるアプリがなかったり、やたら高かったりすることもあるので、要件定義の際には「アプリによって多少変動することがあります」ぐらいの文言を書いておくか、僕のおすすめは

要件定義自体をアプリに合わせる

のが本当は正しいだろうなと思います。まだこの辺はshopifyの構築として順番が確立していない部分ですが、僕としては先にアプリとテーマを決めるのはとても重要なことだと思っています。

費用と機能と、あと代替え手段を考えるのが最重要です。

 

 

アプリ汎用ソフト(パッケージソフトみたいなもん)

しかしshopifyのアプリは本当に豊富です!だいたいの事はお値段とかも無視すれば実現出来ちゃいます。あとはガチガチに考えすぎないでアプリに対してこちら側がフィックスさせていくような姿勢さえあれば、理想的なお店作りはできると思いますよ。

shopifyのアプリショップで手に入るアプリは汎用性の高いアプリなんです。この辺の理解としては例えば企業会計ソフトの「弥生」汎用性も高くてめちゃくちゃシェアも高いですよね?!

実際に僕も使ってますが、年額数万円であの機能は素晴らしです!小さな会社には必要十分ですよね^^

でも大きな会社だと個別のシステムを使ってるのでパッケージソフトの弥生じゃ使い物にならなくて、独自開発したプライベートアプリが必要になりますが、独自の会計ソフトは・・・お高いですよ。

shopifyのアプリは完全に「弥生」よりです。もしきっちりフィックスしたアプリが必要なら独自開発して「プライベートアプリ」をインストールすることも可能ですが・・・もう1回言いますが独自開発アプリって開発費高いんですよ。そりゃそうです。売り先1件の専用品ですから。アプリは汎用品。パッケージソフトと思えばカスタマイズに限界があると言う事も理解しやすいかと思います。

 

アプリと正しく付き合えば最高です

過大な期待をするわけでなく、アプリと付き合うのは汎用品であると言う理解があれば本当に急に素晴らしいものになるはずです!

結構ここで使いづらい!と離脱する方も一定数いらっしゃいますが、正直言ってshopifyはこの先も廃れないASPランキング圧倒的な1位です。これがワールドスタンダードなんだと思って付き合っていくと将来性はもちろん、そもそも前提条件をわかって挑めば、ほかのASPに比べても自社のECサイトにとってはるかに有益であるプラットフォームだとわかってきます。

初期機能でも結構すごい分析機能をさらに補ってくれたり、商品のプッシュを欲しいタイミングでしてくれたり、要するにいままでない方法でいろんな提案も出来るんですよ!

定番の機能はもちろん網羅してるし、本当に「おおっ!こんな方法が!!」みたいな発見も沢山あります。

正直開発者でも把握しきれないほど豊富なので、その辺はこれから知見をためていかねばです。

最後の宣伝ですが、フリーランス集団であるリキッドマスターズは多数の開発者が情報を持ち寄っているのでアプリ情報とかが沢山集まってるんですよ^^

その情報はリキッドマスターズメンバー間では共有しているのが結構強みだったりもします!

shopifyECサイト構築にお悩みでしたらぜひリキッドマスターズにご相談ください!

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